米2月 FOMC 1月雇用統計の結果

投資・株
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今週はFOMCと雇用統計の発表とアメリカの指数に振り回される1週間でした。
今回はこのFOMCと雇用統計について簡単にまとめましたのでチェックよろしくお願いします。

2月FOMCについて

2月1日にFOMCが開催されました。FOMCとは端的に説明すると、金利を上げるか下げるか決める会議のことです。詳しくはまたいずれ記事にしようと思います。

利上げ幅は25bpに決定

この発表によりFFレートが4.75%まで上昇しました。

この発表は、市場の予想通りであり特にサプライズではありませんでした。
また、FRBパウエル議長の会見でディスインフレというワードが何度も出てきたことで、ハト派に傾いたとまではいきませんが、タカ派も和らいできたのかなという印象を受けました。
しかしながら、いまだにインフレ率は2%を大きく上回っているのは事実です。今後も継続的に利上げを行っていく発言もありました。

出所:https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html

こちらの画像は、フェドウォッチツールというサイトの次回FOMC時のFFレート予想になります。

475-500の箇所が82.7%になっていますのでこの時点では次回も25bpの利上げが行われるのではないかという人が多いことになります。
(このFFレートに関してですが、2月4日時点のものにまります。FOMC直後でなく、雇用統計の結果も踏まえたうえでも数値になりますので、それを踏まえた上で参考にしてください。)

雇用については引き続き強い

パウエル議長から雇用についてもいくつか指摘がありました。

出所:https://fx.minkabu.jp/indicators/US-NFP

今回のFOMCで参考にされたデータは12月のデータになります。
表を見てもらえばわかる通り、雇用者数の予想20.1万人に対して結果22.3万人
失業率も予想3.5%に対して結果3.5%、平均時給に関してのみ何とか予想以下で推移している状況です。

雇用状況に関しては今後のデータが重要になりそうです。今週の雇用統計の結果については後程記載します。

バランスシートに関しては引き続き縮小

今行っているQT(量的引き締め)引き続き行っていくとありました。
QT,QEに関しても、いつか記事にできたらと思っていますので、細かいことに関しては省略します。

1月雇用統計結果

FOMCに続いて今週金曜日に1月の雇用統計が発表されました。

出所:https://fx.minkabu.jp/indicators/US-NFP

雇用者数、予想19万人に対して結果51.7万

失業率、予想3.6%に対して結果3.4%。

これに関してはとんでもないポジティブサプライズでした。
ポジティブですが株式に関しては悪いニュースになります。

FOMCのところでも記載しましたが、今FRBはインフレを抑えるのに必死になっています。利上げを行って景気を下げることでインフレを抑えることができるのですが、今回の雇用統計でまだまだ景気は下げっていないということが、数値で示されてしまいました。これでは、まだまだ利上げを止めることはできなさそうです。

FOMC,雇用統計を受けての株価の値動き

それでは今回の指標で株式はどうなったか確認してみましょう。

SP500

出所:https://sekai-kabuka.com/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%A0%AA%E4%BE%A1/%EF%BC%B3%EF%BC%86%EF%BC%B0%EF%BC%95%EF%BC%90%EF%BC%90.html

こちらはSP500の一時間足になります。FOMC後は予想通りというのと多少タカ派が後退したとのことで大きく上昇しました。そのまま雇用統計まで上昇していったのですが、雇用統計が発表された後は大きく下げたのですが、再び上昇していきました。この上昇に関してはいろいろ言われているのですが、次のFOMCまでにもう一度雇用統計があるので、そこまでに雇用も落ち着くだろうとの市場の見方があったためともいわれております。
ですが、最終的には下落してきました。

私自身FOMC、雇用統計後は大きく下げるのではと予想していたのですが、相場は難しいですね。

ドル円

ドル円も確認してみましょう。

出所:https://sekai-kabuka.com/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%A0%AA%E4%BE%A1/%E3%83%89%E3%83%AB%E5%86%86USD%EF%BC%8FJPY.html

ドル円に関してですが、雇用統計後大きく上昇しています。
雇用統計が絶好調だったことで、ドルが大きく買われての円安ドル高状態になりました。

利上げが止まらない限り円高方向にならなそうですね。

まとめ

今回の指数の結果をまとめると、

25bpの利上げ実行。FFレートは4.75%へ

インフレは多少落ち着きつつある。だがまだまだ雇用統計強い。
1月の雇用統計も強い数字。利上げは残り2回あるか?今年の利下げは厳しいかも。

株に関してはFOMCで上昇し雇用統計で下落。

ドル円は雇用統計を受け131円まで上昇。

来週は、大きなイベントはないので比較的ボラティリティの低い相場になるのではないかと思います。
次の大きなイベントとなると2月14日に発表されるアメリカの消費者物価指数になると思います。

今後発表される、消費者物価指数、雇用統計に関しては注視していきましょう。また、指数発表後は記事にもしようと思いますので、チェックしていただけたら幸いです。


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